指導方法

わくわく広場では日本の文科省が定めた幼稚園教育指導要領に即した自由保育を行います。

日本の保育とは

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日本の文科省は幼稚園でやらなければいけない事を「健康、人間関係、環境、言葉、表現」の5領域に定めています。これは25年ほど前から始まった保育方法です。私達が子供だったころは、音楽リズム、体育などという領域だったため、「はいお遊戯の時間です。」「折り紙の時間です」「お歌の時間です」とわかれていたのですが、それでは子供の成長を助けるためにはならない。ということで人間関係など「人間関係の時間ですよ」ということが幼稚園でできないようにしたのです。例えば子供達がみんなで砂場で大きな山を作り、もう少しでトンネルがつながる!という瞬間に「お絵かきの時間ですよ」と先生に呼ばれてしまっては、全く子供達は絵を描きたくないのに描かされている。という状態になってしまいます。さっさと絵をかいて「先生さっきの続きしてもいい?」となってしまいます。十分な時間をとって自分が選んだやりたい遊びをじっくりしたり、友達と遊ぶ中で一緒にやる楽しさ、トラブルの解決方、など、基本的な人間関係を学んでいく保育が日本の保育の方針です。ですから、ひらがな、数字など勉強的な要素は遊びの中では学びますが、お勉強としては全くカリキュラムには入っていません。幼稚園はミニ小学校ではないのです。

日本の幼稚園とアメリカの幼稚園の違い

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それに対してアメリカの幼稚園は、勉強が重視されています。Kinderは、一年生の準備をするところで、Pre-Kはその叉準備をする場所なのです。ですから、アメリカと日本では全く幼児教育の考え方が違います。アメリカの幼稚園はほとんどが先生主導の活動で、数字の勉強、アルファベット、クラフトをしながら、色の勉強、はさみの使い方、先生が見るところも、どんなにがんばってその作品を作ったかよりも、「赤を塗りましょう」と指示した所にちゃんと塗れているか、はさみがちゃんと使えているか。という所をチェックしています。よく“遊びを通して子供は学ぶ”と世界共通で幼児教育者の間では言われています。例えば椅子が5個あって、子供が電車ごっこをする。といって7人来たとします。日本だったら、「みんなで遊ぶにはどうしようか?」と子供達同士で話をさせます。「じゃんけんしようよ」とか、「一緒に座れば」とか、いろいろな意見を子供に出させながら、みんなで楽しく遊べるいい方法を考えていきます。でも、アメリカでは「Let’s count how many chairs」といって、椅子をみんなで数えます。そして今度は子供の数をかぞえさせます。「5と7は合いますか?」と子供達に質問し、そこでマッチングの勉強につなげていきます。

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戦いごっこやちゃんばらごっこなども日本では怪我をしない程度ならばわざとやらせています。子供達は年少のときはいつも強くたたきすぎて、相手を泣かせてしまったり、泣かされたりします。でもその子たちが年長になるころには、うそっこでの戦いごっこはどれくらいの強さでやればいいのか学び、誰も泣かなくなり、手加減しながら上手に遊べるようになります。アメリカでは、どんな理由があってもとにかく暴力っぽい遊びは全てだめです。マントを作る、覆面をつける、なども暴力を助長することになるので出来ません。アメリカでは、休み時間には子供達は遊びますが、先生は怪我のないように見ているだけです。先生は子供達と一緒には遊びません。その他、日本では、クラスのみんな、という輪を大切にして、友達の事を考えてあげたり、表情を見て気持ちを察したりするのがいいこと。という様な関わりをしていきます。

自由保育ってなに? 先生の子供との関わり方

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よく日本の幼児教育のやり方で、自由保育、一斉保育という言葉が出てきます。
一般にアメリカの幼稚園(モンテッソーリ、シュタイナーなどは除く)は、一斉保育で行われています。一斉保育とは、先生が主導の保育です。例えば、グループタイムや、クラフト、ゲームなど、先生が、「これをしましょう」といったことを全員が同じ時にみんなでやる保育のことです。親としては、今日はこれを作った。これを習った。という目に見える物があるので、安心だと思います。
自由保育とは、子供が主体の保育です。よく自由保育というと、ただ自由に遊ばせているだけというイメージがありますが、そうではありません。自由保育とは、子供から出てきた物を保育者が受け止めて、それをサポートしていく保育です。例えば、子供達が「レストランですよー」などと言いはじめたら、テーブルクロスを敷いて、それらしくしてあげたり、先生がお客さんになって、「メニューをください」と言ってみる、そうすると、子供達は急いで、メニューを作ったり、「どんな飲み物がありますか?」などと質問することで、子供達のイメージがふくらみます。子供達の遊びがのってくると、先生はそこからぬけて、他の子供達に「あっちにレストランが出来たみたいよ。」と教えてあげると子供達同士の遊びが、どんどんつながっていきます。ちょっとした先生の言葉がけ一つで、遊びが何倍も面白くなるものです。一回見本を示してあげると、次からは子供達同士でもその遊びを始めるようになります。

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日本の幼稚園の年少さんのクラスは、ほとんど毎日が椅子の取り合いです。「本当は00ちゃんと座りたかった」「とっておいたのに、友達は他のところに座ってしまった」「自分が座っていたのに、ちょっと席をはずした隙に誰かが座ってしまった。」などなど、小さな理由ですが、子供にとっては一大事です。席一つ決めるにしてもスキルが必要になります。どうしても座りたい子がいたら、「一緒に座ろうね」と言う。席をはずすときは、「こことっておいてね」と言うなど。。。。毎日毎日同じようなトラブルが続いて、同じように先生が関わっていくと、3学期頃になると子供達どうしで解決できるようになってきます。あえて席を決めないのは、トラブルになる状況をわざと作り出しているからです。きちんと椅子にシールなどをはって、うさぎのシールは、00ちゃん。と決めておけば、席の取り合いは起こりません。はさみ、のり、エンピツ、など、一人一人がお道具箱を持っていれば、みんな自分のものを使うので、取り合いはおこりません。先生がせっかく何か用意していても、「このはさみは嫌だ」とか、「ここに座ろうと思ってたのに」などと誰かが言い出すとどんどん時間がたってしまって、みんなで何かが出来なくなってしまう事もあります。一斉のカリキュラムを立てていれば、そのような時にみんなで話し合ったりする事にあまり時間をかけられませんので、どんどんやる事を進めていかなければいけません。だからそのような行動は、とても迷惑なものになります。 自由保育の場合は、たとえ、計画していた事が何もそのトラブルのおかげで出来なくなっても、「今日は、何にも出来なかったね」という経験がさせられます。子供たちも、だんだんと、この前は本を読む時間がなくなっちゃったから、この前みたいにならないようにするにはどうしよう。と考えるようになってきます。

わくわく広場の保育とは どんなことしているの?
小さい兄弟を遊ばせながら、母は保育室にどうして入れないの?

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わくわく広場では、できるかぎり、、聖マタイ幼稚園と同じような保育をしようと努力しています。それは、人間関係の土台を作る保育です。
目指している子供像は、人と一緒に遊べる子、友達と役割を持って遊べるようになる、友達の意見をきき、それを受け入れ、自分の意見も伝えられる子、トラブルなども自分たちで解決できる力のある子などです。
遊びの中では、みんなが共通理解をもって同じイメージをもって遊べるように補助しています。これは本当に難しいことです。
よくよく遊びを観察してみると、同じようにただ、みみずを探していても、ただミミズ探しをしている子、こびとさんのお友達のみみずを探している子、沢山集めて
ミミズのお家をつくろう。としている子。いろいろです。 ばらばらなイメージをできるかぎり、みんなで同じイメージで遊べるようにもっていくのが保育のひとつです。

例えば、おままごとコーナーでも、外から見ただけでは、みんなただ勝手に遊んでいるだけと思うかもしれません。最初の何分かはただばらばらにご飯を作って、並べて。の繰り返しですが、ただの平行遊びから、みんなで遊ぶやり方を学んでいるいる途中の子供たちと、すでにイメージをもって、高度な遊びができつつある子が混じっている中で、少し様子をみていると、だんだんと、少し遊べるタイプの子が、「じゃあ、お電話するから、ここにとりにきて」とか、「今日はパーティーってことで、チケットとかつくろうか」なんて言い出す子が必ず出てきます。その時に、先生が、まだただ自分だけで遊んでいる子に、「じゃあ、パーティーだから何つくろうか」とか、「もっと素敵にするためには、テーブルクロス敷く?それともポスターみたいのかこうか」とか、「○○ちゃんは、コックさんってことでもいい?」など、その遊びに入れるきっかけを作っていきます。

お子さんがお母さんから離れないときは?

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自分の子がなかなか動きださないと、つい「○○してみたら?」とか、「○○する所ママ見てみたいなー」とか言いたくなると思います。でも、ここはぐっと我慢してくださいね。
せっかくお金を払ってわくわくにきているのですから、私達にお任せください。 もどかしいかとは思いますが、私達は自分たちでやりだすその瞬間を待っています。
その時が来れば、子供たちは必ず動きだします。 心の中で「どうしようかな。やってみようかな。こっちにしようかな」なんて考えている時に、ママからの提案があると、それをすることになってしまいます。 子供がまだ自分で動きださないのなら、何もしなくてもいいんです。 他の子がやるのを見て、自分で考える。そんな機会は家や現地校ではなかなかありません。(現地校ではみんな同じ事をするので) ここでは、子供たちが自分でやってみたくなるように、私達が補助しています。

何かができた時は、グループタイムの時にみんなに誰かが作ったものを紹介したり、○○ちゃんは、こんな時こんなやさしい言葉をかけてくれたとか、今日は○○ちゃんは初めてこんなことできたよね。なんてさりげなくみんなに伝えます。 そんなのを聞きながら、「こんどやってみようかな」「僕もほめられたいな」なんて自分で思う事が大切です。

わくわくでは、できるかぎり、聖マタイまではいかなくても、最大限の努力をして、自分で遊べる子を育てるきっかけをつくっていこうと思っています。
だから、お子さんが離れられなくて、保育室のすみに座ってみているお母さん方はできるだけ、何か自分がすることをもってきてください。(本や編み物など)何か子供たちにして。と頼まれた時、何もしていないと断りづらいですが、「ママはこれをしているから」と言えるといいかな。と思います。ママのそばにいたい子はいてかまいません。せっかく来てるのに。と思うと思いますが、ママのそばでずっと他の子が遊ぶのを見ていた子も、必ず自分で動きだす日がやってきます。ただ抱っこをする時は必ず他の子達が見えるようにして座らせてあげてくださいね。

さくらんぼ組からわくわくへ

さくらんぼ組(1歳半―3歳児クラス)との違い
さくらんぼ組 卒園の子のお母さんへのお願い

遊び

さくらんぼ組からわくわく広場に上がってきた子供たち。
さくらんぼ組では、お母さんと一緒に遊んだり、お母さんと楽しむ。と言う事がクラスの目標になっていました。ですから、一緒に遊んでもらうことがよくありましたが、わくわく広場では、子供たち同士の遊びを中心とした保育に切り替わります。子供たちが自分達で何かをやりだすのを待つ保育に変わるのです。ですから、今までの様に、お母さんのほうから、子供たちを誘って遊びを始めたり、「これしようよ」などの遊びの提案はせず、じっと見守ってあげてくださいね。最初は子供たちも戸惑い、何をしていいか分からない事もあるかもしれません。お子さんが離れられない場合など、一緒に遊んだほうがいいときはこちらから指示をだしますので、よろしくお願いします。さくらんぼさんだった子供たちは成長し、一つ上のステップにレベルアップしました。これからどんどん遊びも高度になっていきます。楽しみですね。